…に現代史を教えてもらいたくなんか

車を車検に出して、その帰り小田急相模原駅OXの本屋で福井晴敏『Twelve Y.O.』をパラっと読み、解説を読む。読んだら最初に江戸川乱歩賞候補になった『川の深さは』を読みたくなり、ふと視線を下に向けると、あるじゃん。ひら積みで。
その隣には『川の深さは』を退けて乱歩賞を受賞した野沢尚破線のマリス』がひら積み。気の効く本屋だ。

以前、『亡国のイージス』を本屋でパラっとめくり『終戦のローレライ』を本屋でパラっとめくった時の印象は
テクニカルタームの使い方が的確だなあ」
でした。
(あれ?これ、確か谷甲州『惑星CB-8越冬隊』早川文庫版解説で某氏が同じ事書いてたな。『137機動旅団』でのテクニカルタームについて、だった気がするけど閑話休題
終戦のローレライ』は本屋に行く度にめくるのだけど、なぜか毎回買わない。なぜだろ。
禁煙前と禁煙後で、作中の喫煙シーンの見え方が違ったのが個人的に面白かったなあ。
(また閑話休題だけど、福井晴敏はスモーカーだろうなあ。北村薫はノンスモーカー、というより嫌煙家だろうなあ。別にどちらが良いかではなく、単に「文章から読み取れるか?」という、思考実験以前の話し。これで北村薫がヘビースモーカーだったらやられたなあ)

で、今日の昼12時からミステリチャンネルで「戦うベストテン2003国内ミステリ」を放映していて、なんの気なしに再見したら
福井晴敏なんかに現代史を教えてもらいたくない、というのが云々」という言葉が出て来て、ウケた。
審査員の世代年代を考えれば、そりゃそうだろうなあ。
福井晴敏氏は年令を見ると私と近い。
なるほどーそりゃ教えてもらいたくなんかないだろうなー
ある意味ギャグだ。

なんか急にまとめて読みたくなって来た。
最近、自分と世代の近い作家の作品を全然読んでいない事に気が付いた所為もあるが。

あ、「福井晴敏まとめ読み」となれば『ターンAガンダム』(改題『月に繭 地には果実』)も読むのか。シビれるな。BANA持ってるかな?