神戸に宇宙のファンタジー

先日某ラジオ番組でジョン・コルトレーン特集というのがあって、たまたま聴いたんだけど「では次に『ミスターPC』をお送りします」とDJが言って、流れて来たのはモンクのピアノ…『トゥインクルトゥインクル』でした。
言い直すかなー?と思っていたら最後まで『トゥインクルトゥインクル』は『ミスターPC』のままでした。やるなあ。
このコルトレーン特集、一曲目が『ジャイアントステップス』だったんだけど、いきなりオルタネイト・テイク(没テイク)バージョンってのもヤラれました。
高校生の頃、コルトレーンにはまってジャズを聴きはじめ、高校時代に大半のアルバム(CD化が進みつつあった頃にCDで聴いていたので限度はありましたが)を聴いた私としてはなかなか壮絶な選曲の数々にある意味ツボつかれました。マニアックだったにゃー

でもこのラジオ番組で生まれてはじめてコルトレーン、あるいはジャズそのものを聴いた人は、機会があるまで『トゥインクルトゥインクル』を『ミスターPC』だと思って過ごしてしまうんだろうなあ。

そういえばやはり私が高校生の頃、ラジオでジャズを聴いていたのです。
「それではお送りします!『宇宙のファンタジー』!」
と司会の方が紹介して、スピーカーから流れて来たのは…ジャズのスタンダード『インヴィテイション』でした。
でも当時はそんなこと知らないので、『インヴィテイション』のことを『宇宙のファンタジー』という曲だと信じました。
20歳まで信じていました。
ジャコ・パストリアスの傑作アルバム『ワード・オブ・マウス』を聴くまで『宇宙のファンタジー』だと信じていました。

私の中では今でも『インヴィテイション』は『宇宙のファンタジー』です。

思い出しました。
最近矢野顕子さんの『春先小紅』のセルフカバーを聴いて思い出したのです。

その昔オリジナルバージョンをTVのCMで初めて聴いた時
「ほーらはーるさきこーべにぃ(春先小紅)、見ーに見に、見に来てね」
という部分を
「ほーら春先神戸にぃ、見ーに見に、見に来てね」
だと空耳してしまい、長い間そう信じてました。

そしてCMの当事者、某化粧品メーカーが神戸に本社があるんだと思いこんでしまった記憶があります。

勘違いって楽しいなあ。