なるべく

読んでいる本がある間は、次の本を買わないようにしていたのですが、ここに来て古本屋等で欲しい本をたまたま安く見つけてしまったりしてほんの少し買い込んでしまいました。
現在読んでいるのは谷甲州『サージェント・グルカ』で、まとまった時間があればすぐに読み終わる…というか一気に読みたい本なのですが、時間がとれないので、やむなく鞄の中で『赤毛のアン』と一緒に持ち歩かれています。
赤毛のアン』急激に読み返したくなってまた読んでいるのですが、ページを開く度に涙ぐむ自分に乾杯。わはは。
でもこの二冊、一緒の鞄の中でお互い居心地が悪いだろうなあ…
かたや現代のネパール、第二次大戦時のアッサム、フォークランド紛争時のフォークランド
かたや19世紀末のプリンス・エドワード島
かたやグルカ兵。かたや夢見る少女。

余談ですが(それを言ったら全部余談ですけど)
モンゴメリ(『赤毛のアン』の著者)のファーストネームってなんだっけ」
「あれ?なんだっけ?」
「…ウェス」
「…オクターブ奏法」
「そうか。あんな感じ(?)で意外とメルヘンなひとなんだヨね」
「そうそう。『フルハウス』って感じ(?)」
「で、なんだっけ?」
「なんだっけ?」
という、のこのことの会話が本日ありました。
(正解は「ルーシー」)
でした。

で、本日は林譲治『記憶汚染』、山田正紀『花面祭』『金魚の目が光る』を購入しました。
その前に谷甲州『パンドラ』読もうと思っていたのに…ついつい…
西村しのぶ西村しのぶの神戸・元町”下山手ドレス”』を購入したのは先週か。
いンやー懐かしい雰囲気。
1988年頃に連載が始まり(角川のアニメ雑誌でしたネ)バブル→アフターバブル→阪神大震災と怒濤の展開の「エッセイ漫画」…凄いですヨ。これは。
単行本には連載時を振り返るコメント対談が一話ずつ追加されているのですが、32話『モナミ号出撃す!!(先月我が家にやって来たミシン”モナミ”号。もう1000m縫いました)』のコメントにうなずきました。
N(西村しのぶ)「今は古着や、既製品のカスタマイズが多いですね。ワンピースをスカートにしたり、半袖をノースリーブにしたり。自分で一度やってみると、お店で頼むときコツやポイントがしっかり伝えられていいですよ」
西村しのぶ西村しのぶの神戸・元町”下山手ドレス”』角川書店 p36から抜粋。()内は私の註)
これ、私も同感です。
とにかく一度自分でやってみる!
お裁縫に限った話では無く、なにかの「技術者」の立場になってみる…最低限想像してみるだけでもいいのですが、「技術者」の技術を尊重する気持ちを持ちさえしていれば回避出来るであろうトラブルが世の中にどれほど多い事か…
生兵法は怪我の元なので、中途半端な経験量ならば「技術を尊重する気持ち」だけで十分なのですが…

そして技術者の視点、これは谷甲州の本のテーマでもあるのですヨ
というわけで、一周ループで谷甲州に戻りました。
読まなきゃ。
うおー読みたい!