ブラジル

最近、モアシル・サントス『サウダージ』ばかり聴いてます。

ディープなブラジル音楽、というよりはブラジル風クロスオーバー・・・
しかし、それでもなにか「ブラジル」を感じてしまうのは私が外国人だからでしょうか?
濃い「ブラジル」リズムではないのですが・・・

・・・それで、ふと思ったのが
「リズムに関して全く語らずにブラジル音楽の構造を解析できるか」
なのです・・・

もちろん行為自体が無意味で無駄です。

リズムはもとより、メロディー、ハーモニー、音色、構成、言葉、文化が渾然一体となって・・・ブラジル音楽、のみならず世の中全ての音楽は成り立っているわけで・・・どれか一つを抽出するのは、無駄、なのですが・・・

でも・・・「ブラジル音楽のリズム」単体は、じっくり研究し語るべき独立ジャンルなわけでありまして。

ならばその逆。

無意味は承知で「リズム」という要素をできる限り排除してブラジル音楽をブラジル音楽たらしめる構造を解析するのも面白い、と思ったのです。

まあ、単なる思いつきなのですが・・・

・・・で、実践。

昨日の「missinglink」ライブでのソロパートでもいろいろ試してみました。

リズムのバリエーションは多く使いますが、出来うる限り特定の「何か」・・・特定の音楽ジャンルを連想させないリズムの組み合わせにして、メロディーとコードに対するアプローチのみ、私の考えるブラジル音楽の構造を組み入れる・・・

・・・当然ブラジル音楽にはなりません(あたりまえだ)

もちろんその方が良いのですが。
ブラジル音楽になるのが目標では無いので。

・・・様々なアプローチをするための「解析」です。
実際、多くのヒントを得ました。

今後も解析は続けますが・・・引き続きリズム要素徹底排除。

空気感、という意味ではアート・リンゼイの昔のアルバムにヒントがある気がします。

・・・
・・・こうした話は、あくまで前述のように「リズムのみを切り離して排除するのは不可能かつ無意味」というのを前提にしています。

原則として、音楽を楽しむ時はそんな邪道をメインにしないほうが良いですが、もしあなたが音楽を演奏したり製作して楽しんでいる方でしたら、こういう「遊び」からはゴロゴロとヒントが出てきます。

試してみると面白いですヨ。

でも・・・やはりブラジル音楽のリズムは本当に気持ち良いンですヨ。わはは。