どうでもいいけどどうでもよくないのでどうでもいい話

super_mariso2006-06-17

そうです。毎回毎回思い出したように書いているマウスピースの話し。

こんなのサックス奏者にしか関心ないし、サックス奏者でも関心ある人・無い人いるし、そもそも私もそんなことで迷ったり悩みたく無い(笑)

しかしまあ発見もあるので、世の中のごくごく一部、関心ある人向けの日記です。
(従って、用語の解説もしません・・・関心ある方はお調べください、という不親切設計でお送りします)

今年になって、念願のイシモリさんオリジナル・マウスピースが完成し、早速使ってるわけです。

いやー凄く凄くいい・・・ンだけど、つい先月までセルマー・ソロイストを使っていてそちらに慣れてしまったためか・・・あと一歩、まだ距離がある気がするのですヨ。

ライブ等で使ってきて、ステージでは迷いなく使えるのです。ストレスありません。が、
ひとたび一人で自分の音と向き合う時に時々、自分の狙ってる音色とのギャップがあるような迷いを感じてしまいます。

マウスピースの良し悪しではなく、自分のメンタルな部分だと思いますが。

で、本日は時間があったため、吹きくらべてみたんです。イシモリとソロイスト。

結論は・・・比較するものでは無く、違うものなので良し悪しでは無い、という当たり前の結果になり・・・そしてふと思ったのが、ティップ・オープニングの狭いマウスピースの使い方なのですが。

サックスのマウスピースは「クラシックでは(ティップ・オープニング)は狭く、ポピュラーでは広く」という定説がありますが(今でもそうかなー?)私はそんなことはなく、演奏しやすいマウスピースであれば何でも良いと思ってます。

私のセルマー・ソロイストはオープニングが狭く(C**)普通はジャズ等で使うことはほとんどありません。
でもこれが意外とボリュームが出るのです。
モコモコせず、エッジが立ち、マイク乗りも良い。

内部の形状が、通常のソロイストと若干違う(ボックボアの入り口が若干広い)のもあるでしょう。

従って同じモデルでもスペアにはならないのですが・・・そのため磨耗が恐く、攻めきれない気分になる事があることだけが弱点?ステージでは平気でバキバキ吹き込んでしまったりもしますが。
(これを吹き潰してしまうのは勿体無いので、イシモリさんにオーダーを出してマウスピースを作ってもらったのです)

・・・この狭いオープニングのマウスピースにある程度息のプレッシャーをかけてみる・・・するとあっという間に音が飽和するわけです。

狭いので息の効率は良い。音の粒建ちは良く反応は良い。少し強く吹き込むと飽和する・・・

ああ、こりゃ・・・結果として出てくる音色は、録音してコンプ(「コンプレッサー」エフェクターの一種。音量をそろえるために用いられる。音色が独特の飽和感を得る)を通した感じになる・・・

あーなるほどー、そっかー

アナログのコンプを通した音とか凄く好きなのですよ私は。
・・・そっちかー。録音好きの宅録エンジニアの側面でソロイストな気分になっていたのね。

そういえば「ジョー・ヘンダーソンの音色はコンプ通した感じのの音色」という話を友人としたことがあるが、ジョーヘンもソロイストだったなあ。
それを生音でやろうとすると・・・ああ、昨日そんな話したなあ。ジョシュア・レッドマンなんかの感じはそれに近いな。生コンプ。

・・・で、私はどうするのかといえば・・・

まあイシモリのマウスピースの音の太さは得難いモノがあるので・・・やはりイシモリで慣れる方向で行くか。

それで・・・例えばレコーディングで音色が気になれば、無神経にガシガシとコンプかけちまうつもりでいれば良い。
ライブ等では生音のダイナミクスを大事にする方向で・・・

・・・というわけで少し気が晴れました。

ほとんど自己完結のための日記でした。失礼。